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★ イニスフェイル・パロネラパーク ★ ['04/08/1]

 明日は10時頃にはホテルを発ち帰路となるため、自由に行動できる最終日。昨日同様、前日が遅めだったので、朝シャワーを浴びる。今日は、検討の結果ケアンズから南に約240kmのイニスフェイル・パロネラパークに、レンタカーで行くことにする。ガイドブックにはパロネラパークは、天空の城ラピュタに出てくるお城のモデルになったと言われている、渓流では泳いだり水遊びができると書いてある、きっと郊外なのでカンガルーなどの野生動物にも逢えること期待する。約240kmというと日本の一般道であれば半日コースではあるが、走る道路はブルースハイウェイと高速道路にような名前がついている。走行してみると、名前だけではなく機能はハイウェイだった。
パロネラパーク
 ケアンズ郊外は、右も左も畑や牧草地が広がる。ハンドルを握りながら、カンガルーなどを探すが、期待した野生動物は影も形もなし、轢死したバンディクートらしきのはいつくかあった。野鳥は、電線にワライカワセミ(Laughing-Kookaburr)、モリツバメ(White-breasted Woodswallow)、ツチスドリ(Magpie-lark)、カバイロハッカ(Common Myna)をちらほら見かけた程度。時速100km前後で走ったのでは、見つけられるはずはないかもね....(^^ゞ...そもそもあるのかどうかは知らないが、動物注意の道路標識もないということはいないのかもね。

 途中、やや道に迷ったものの、昼前後のパロネラパーク到着。パロネラパークは、噂通り天空の城ラピュタに出てくるお城のイメージではあったが、想像より極端に小さくちっぽけ、左写真のように撮り方にのってはそれなりに見えるが、城の上に登れる人数は数人程度といえば、イメージしてもらえるだろうか。

小型コウモリ もう1つの期待した渓流の水遊びは、流れる水は珈琲牛乳色で、とても泳げるような状態ではない、白人系若者が遊んではいたが.....(^^ゞ.....入場する際もらった魚の餌らしきものを、ここに撒くと、コイに似た魚が沢山集まってきた。おそらく、飼育しているのではなく天然だろう。
 パーク内は英語の案内人あり、ほとんど意味がわからないが、子供達とついて行った。洞窟へ入ると、天井の小型のコウモリ類がいた。案内人から懐中電灯を貸してもらい、撮影してみたが、暗かったためか、近すぎたためかピントがうまく合わなかった.....(>_<)
一番奥の渓流には沼カメの仲間がいた。魚同様、餌を撒くとたくさん集まってきた。

オナガイヌワシ 昼食は、パロネラパーク内の売店兼喫茶店でサンドウィッチを食べる。席でくつろぎ、吹き抜けの窓から外を眺めているると、高めの樹上で黒っぽい布のようなもがひらひら、じっくり観察するとオオコウモリだった。赤っぽい花と、黒いコウモリの体、金色に輝く頭部が印象的だった。日当たりがいいところにぶら下っているのは体温を温めるためだろうか?温まりすぎて、時折パタパタ羽を広げるオオコウモリも見かけた。日本のオオルリに似たビロードヒラハシ(Myiagra cyanoleuca)らしきもいた。撮影を試みたものの、暗くうまく撮れなかった。昼食後、再度水遊びできるという渓流に行き、そこに掛かるつり橋を渡りながら、空を見上げると、トキ類が群れで飛んでいた。いるとこにはいるもんだと、空を見上げていると、大きな大きな猛禽類が飛ぶのも確認、双眼鏡で確認し図鑑を見るとオナガイヌワシ(Wedge-tailed Eagle)だった。名前通り、尾に特徴があった。

アオバネワライカワセミ そろそろ街へ戻ろうと、駐車場へ向かうと、土が露出しているい斜面の木にやや大きめの鳥が止まっている。ずんぐりした体、大きさ、クチバシの太さからカワセミの仲間だと思われた。図鑑に載っている体色にぴったり当てはまるのがいないが、アオバネワライカワセミの♀か若い個体と思われた。

 帰りの道も同じような生き物を見つつ、行き同様、最高速度の道路標識を守りつつケアンズへ戻る。車社会の環境に道路標識がマッチしているのか、またまた法律は厳守すべきという風土なのか....素直に考えると前者なのかと思う。

ナンヨウクイナ
 16時半前後、ケアンズに戻る。昨日同様、ホテルへ戻る足(車)があるので、ホテルへは戻らず、そのまま街をぶらぶらすることにする。夕暮れ間近の空をゴシキゼイガイインコ(Rainbow Lorikeet)が、ブーメランのように鋭く風を切って飛ぶ、塒入りなのだろう。
 エクスプラネード南端の「マーケットプライス」を覗いた帰り道、植込みでジシギらしきシルエットを発見。そっと姿を探すとナンヨウクイナ(Buff-banded Rail)だった。日本では、クイナ類は葦原に生息、それも潜んでいるので中々逢えないのが一般的、こんな街中で逢えるとは意外、エクスプラネード前のラグーンにでも来たのだろう。

 日が暮れた後、ナイトマーケットで夕食、お土産を買いこみ、途中でレンタカーのガソリンを満タンにし、20時前後ホテルの戻った。


 
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