カササギの北日本進出?

このページは、北日本のカササギ観察情報を公開しています

【 図鑑の生息情報】

 フィードガイド 日本の野鳥(日本野鳥の会 )
  1989/10/15 増補版第1刷発行に北日本観察情報掲載なし   

 鳥630図鑑(日本鳥類保護連盟)
  関東地方でカゴ脱けしたものが繁殖した記録がある  

 日本の野鳥550 山野の鳥(文一総合出版)
  九州北西部以外での観察記録もあるが、飼育されているものが逃げ出したもの、あるいはその子孫である可能性が高い  

 日本の野鳥590(平凡社)
  北海道、新潟県、関東地方、兵庫県などでも繁殖記録はあるが、かご抜けによる可能性が高い  

 日本鳥類目録(日本鳥学会)
  北海道(AV)、本州(CB:新潟、長野)、AV:秋田、島根、九州(RB:福岡、佐賀、長崎、熊本、AV:宮崎、鹿児島
  AV:accidental visitor(稀に見られる)
  CB:casual breeder(稀に繁殖)
  RB:resident breeder(外来種として繁殖)
 


【 東北地方の観察情報 】

観 察 地 文 献 等 その他
1992 4   新潟県糸魚川市 繁殖 新潟県鳥類目録(FBIRD)  
1992 11   新潟県佐渡 1 新潟県鳥類目録(FBIRD)  
1993 10 09 山形県酒田市飛島 Birder 1993/12 数年滞在
1993 02 26 北海道室蘭市 営巣 日本野鳥の会十勝支部(新聞報道)  
1993 04 22 北海道室蘭市 営巣 日本野鳥の会十勝支部113号(新聞報道)  
1994 01 22 北海道幌内町厚内 日本野鳥の会十勝支部113号 〜2/01まで観察
1995 02 08 宮城県気仙沼市大島要害 日本野鳥の会宮城県支部鳥信  
1996 05 23 青森県下北半島尻屋崎   日本野鳥の会弘前支部報77号  
1997 04 21 長野県長野市東和田 長野県鳥類目録3  
1997 05 02 長野県小谷村北小谷 営巣 長野県鳥類目録3  
1998 04 19 青森県龍飛崎 日本野鳥の会弘前支部報89号 渡りの可能性あり
1998 06 12 長野県長野市北掘 長野県鳥類目録3  
1999? 04   青森県下北半島大間町 営巣 小学館 BE-PAL 1999/04?  
1999 02 12 宮城県牡鹿町網地島 日本野鳥の会宮城県支部探鳥会  
1999 06 01 長野県小谷村北小谷 繁殖 雛2 長野県鳥類目録3  
1999 11 03 青森県深浦町 日本野鳥の会弘前支部報97号 〜5/25まで観察

FBIRD:Nifty BIRDフォーラム


【 考 察 】

 日本鳥類目録(日本鳥学会)以外は、全てかご抜け、または掲載なし
 長野県内、宮城県内の営巣、繁殖、観察ともにかご抜けの可能性は否定できない
 特に宮城県での観察記録は漁船による持ちこみの可能性も有り得るらしい

 山形県、新潟県、青森県、北海道の観察記録は、昨今西日本の冬鳥といわれていたミヤマガラス・コクマルガラスが北日本で多数観察されていることからも、海を隔てた朝鮮半島に留鳥として生息しているため風に乗って渡来した可能性も否定できない

 九州地方に生息するカササギは、17世紀に朝鮮半島から持ち込まれた言われているため、かご抜けだとしても定着する可能性は高いのではないだろうか
 定着すれば、オナガと生息域が競合するか??


 

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